下垂体腺腫について
下垂体腺腫とは、脳下垂体にできる脳腫瘍の一種です。脳下垂体は頭蓋骨の底部・中心部にあるトルコ鞍という窪み
にある豆粒大のもので、ここから全身の各臓器に働きかけてホルモンの分泌を促しています。
この腫瘍では組織の圧迫による視力障害やホルモンの低下による性機能障害などの症状が見られます。
20~50歳代の成人に多く見られ、まれに小児期にも見られます。組織学的には良性の腫瘍で、一般的には他の部位に
転移したりすることはありません。(参考:日本脳神経外科学会、国立がんセンター)
治療内容
・1~5日間で照射(大きさや個数によって照射期間が異なります。)
副作用 等
(治療当日~数日間)
・吐き気や嘔吐など、多くの場合、治療後数日でおさまります。
・けいれん発作が起きることがあります。今までにけいれん発作の経験がある方運動領野周辺に病巣がある場合に起きやすい傾向があります。
(数週間後)
・頭髪が円形脱毛症の様に抜けることがありますが、ほとんどの場合、数ヶ月間で再生します。
(数ヶ月~数年後)
・治療腫瘍周囲に脳浮腫や放射線壊死が起きることがあります。
※治療効果につきましては、ご病状等により異なる場合がございます。
※詳細につきましては、診察時に担当医よりご説明させていただきます。